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 葛商の伝統はいまでも生きている
2010/10/05 更新 

葛商の伝統はいまでも生きている
<2010.10.05>

Web上でも葛商を志望した理由に「高い検定合格率」をあげている書き込みがある。
2003,03,08に発行された葛商40周年記念誌「天の星座、地の泉」より、葛商の伝統たる「検定合格率は都内でもトップクラス」に関する記載がある。以下がその内容である。

検定合格率は都内でもトップクラス

「検定の合格率が高いという、うわさを聞いて、葛商を志望した」という中学生も多いと思われる。
商業高校の存在の意義が問われる中で、高橋久子校長が取り組んだことは

「進学しても就職しても困らないように、基本的な生活習慣を身に着けさせること」であった。
そのためには教育環境が大事となると考え校内の美化に力を入れるとともに、洗い場にはトポス、階段にはオリズル蘭と、校内のあちこちに花や植物を飾ることから始めた。
入学式など式典で使用した花も、終了後は教室に生けるようにした。
生けるのも、水やりも高橋校長が自分で引き受けたが、そのうちに、女子生徒が一人、朝登校すると校長室にやってきて、水やりを手伝ってくれるようになった。

高橋校長が着任したころ、商業高校を取り巻く状況は、ますます悪化していてた。
一つは「少子化」が進み、高校生の数が激減したことだ、都立高校の統廃合が具体的な日程にのぼってきたことだ。
二つは、商業高校の存在意義が見えなくなりつつあったことだ。大学を進学を目的とした高校の階層が厳然と存在し、商業高校はどうしても下位に位置づけられる。
「教育のひずみ」が招いた問題だが、葛商として無縁とはいえなかった。

高橋校長は葛商の長所を維持し、さらにアップさせることで、この問題に立ち向かおうとした。

「一つには資格取得に力を入れました。特に商業科では簿記3級、情報処理科では情報処理3級の100%合格は死守しましたね。二つには退学率を3%以下に抑えることです。
これには学校生活を充実させるしかありません。現在のところ、双方とも、まずまず満足できる成果を収めています」(高橋校長)
近年、中退者の増加は深刻な問題になりつつある。なかには年間100人に迫る中退者を出している学校もあるほどだ。葛商の中退者は年間10名を超えない。特筆に値する数字ではないか。

資格取得という面では、確かに葛商の検定合格率はスバ抜けて高い。
高い合格率を維持する原動力となっているのは、教員の懸命な指導と、それにこたえる生徒たちの頑張りにほかならない。
「検定試験に合格させたいのは、なにより生徒に自信をつけさせたいからです。一つ資格をとると、自信がつきます。次の課題にチャレンジする意欲も生まれる。教員は本当によくやっていますよ。『普通高校へ行ってた方がラクだった』と生徒がこぼすほど、時間をかけています」と高橋校長。

検定試験が近づくと、繰り返し補修が行われる。ウィーンデイはもちろん、土日、冬休みも検定試験に向けた勉強がつづけられた。もちろん教員も登校する。
「ともかく先生方は熱心に指導していますし、生徒も、それについてくる。どこの学校を見ても、ここまで徹底してやっている学校はありません。ウチの学校のすごいところだと思います」(杉山浩一郎・理科)
と他の教科の教員が驚嘆するほどだ。どんなに教員が頑張っても、生徒がついてこなければ何もできない。葛商生たちは不平をいいながらでも、実践する「素直さ」「ひたむきさ」があった。

葛商生ならではの気質もプラスに働く。人間関係をわずらわしく思わないところだ。図書館司書の松本和子も「葛商生のよさはひとなつっこさ」と指摘する。
「教師から一方的に教えるだけでなく、教師と生徒の打ち合いができるのが、葛商の特長ではないでしょうか」と杉山も話す。

葛商40周年記念誌「天の星座、地の泉」より⇒ 


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